2011年8月末時点での大学4年生と大学院2年生の就職内々定率は58.5%(毎日コミュニケーションズ調査)。10人に4人は就職が決まっていない。

そんな厳しい就職事情のなか、東大や早慶などの高偏差値大学ではなく、「大東亜帝国」と呼ばれる、決して高くない偏差値の大学にも、高倍率の競争を潜り抜け、超人気企業から内々定を得た学生がいる。

彼らに共通の資質はあるのか? 11年、すでに超難関企業の内々定を得た4人の大学4年生に話を聞いた。

東海大学工学部の森輝義さん(仮名)は、技術者の父親の影響もあり高校3年時には自動車メーカーで働くことを強く意識していたという。

森さんは振り返る。「高3のときに東海大学がル・マン24時間耐久レースに出場すると聞き、この大学に行くしかないと思いました」。

東海大学工学部に進んだ森さんだが、海外渡航費用が工面できずル・マンへの参加は断念。しかし体育会の自動車部に入部。バイトで部費を稼ぎ、それ以外は練習に明け暮れる生活を送る。その甲斐あって自動車部の全国大会でも優秀な成績を残し、部では副主将も務めた。

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3年生になり森さんも就職活動を始めるが、当初受験したタイヤメーカーなど自動車関連企業の選考は全滅。しかし本命の自動車メーカーでトヨタ自動車と本田技研工業から内々定を得て、トヨタを選んだ。

森さんは就職活動成功の要因として、自動車部での熱心な活動と、自動車メーカーでやりたいことを具体的にアピールできたこと、をあげる。

同じく東海大学工学部の辻順平さん(仮名)は、全日空の総合技術職として内々定を得た。ほかにも3社から内定をもらっている。

辻さんが高校生のころ東海大学に航空操縦学専攻科の新設が決まる。