そろそろ帰ろうというタイミングで、急に仕事を頼まれることもありますが、断ります。無理して受けると「あの人はギリギリで頼んでも大丈夫」と思われて、また繰り返される。その姿勢を貫いていれば、やがて相手も変わってきますから。

これだけ仕事の時間を縮めて家事に貢献しているつもりでも、妻から文句を言われてイラッとすることもあります。それを解決する方法は、お互いを尊重すること、パートナーに対して期待しすぎないこと。「十分してもらっている」と思えれば、いつも感謝の気持ちになります。

といっても、僕だってその領域まで到達していません。たまに届いたか?

と思うこともあるけれど、「俺のほうが稼いでるんだから、家事負担少なくてもいいだろー!」に戻ってしまうこともあります。でも収入の多寡で家事の割り合いを決めるというのは資本主義のルール。本来、稼いでいるから家事をしないでいいという話ではないですよね。

会社の仕事と家事育児は、両方とも仕事ととらえるべきです。だから仕事と家事は何対何で取り組む、なんて考えないほうがいい。本音を言えば、僕の理想のバランスは100:0……いや、冗談です(笑)。

(向井 渉、水野浩志=撮影)
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