五輪でも“走り勝つ”

勝負のオリンピック・イヤーである。日本ラグビーの上昇気流に乗って、リオデジャネイロ五輪の出場を決めている7人制ラグビー(セブンズ)の男子日本代表は五輪メダルに照準を合わせた。15日。瀬川智広ヘッドコーチ(HC)は言った。

「15人制日本代表が“日本のラグビーの歴史を変える”という強い思いのもと、ワールドカップ(W杯)で素晴らしいラグビーを見せてくれました。我々も、セブンズの新しい歴史を創るという使命感を持って戦っていきたい。今回セブンズがオリンピックで活躍することによって、ラグビー人気、セブンズの人気をさらに日本で高めていきたい」

リオ五輪に向けた男子セブンズの日本代表スコッド(候補)19名が発表された。主将は引き続いて桑水流裕策(コカ・コーラ)が務め、安井龍太(神戸製鋼)が初招集され、橋野皓介(キャノン)が復帰した。15人制W杯に出場した藤田慶和(早大)福岡堅樹(筑波大)山田章仁(パナソニック)もメンバー入りした。リーチマイケル(東芝)はスーパーラグビーに専念したい意向を示し、スコッドには入らなかった。

瀬川HCはこう、続けた。

「目指すラグビーは、人とボールがハイテンポに動き続けるラグビーです。組織全体で“走り勝つ”ラグビーを究めていきたい」

日本ラグビー協会はもちろん、支援体制を強化する。セブンズは15人制ラグビーと似て非なるものである。セブンズはより、同じメンバーで継続強化できるかが重要になってくる。今年の合宿、遠征の選手の拘束期間はざっと170日にものぼる。

日本協会の本城和彦オリンピック・セブンズ部門長は「(強化支援体制として)やはりこれだけの日数を押さえてキャンプすることが一番大きい」と説明し、スタッフについてはこう言い切った。

「もう総動員です。使える人はすべて使う。プラスになることはすべてやって、オリンピックに臨みたい」

現時点の日程プランとしては、18日から実施中の千葉・成田市での合宿を皮切りとし、数次の国内合宿を実施していく。1月下旬のワールドセブンズシリーズのニュージーランド大会、豪州大会など海外5大会に参加するなどし、実戦でレベルアップを図っていくことになる。4月上旬には、今年のもうひとつのターゲットである香港セブンズでのワールドシリーズ・コア(主軸)チーム昇格決定大会で同シリーズ復帰を目指す。