2016年1月19日(火)

機能性表示食品の緑茶飲料は、目や鼻に悩める現代人を癒やせるのか?

PRESIDENT Online スペシャル

ジャーナリスト 岡村繁雄=文 宇佐見利明=撮影

メチル化カテキンを含んだ緑茶登場!

通勤時や仕事中に鼻がムズムズしたり、家で掃除をしていると目がかゆいといったことで悩んでいる人は少なくないだろう。原因は、自宅やオフィスの微細なゴミなどのアレルギー誘因物質だといわれている。経験したことのある誰もが、そんな不快な状態から解放されたいと思うはずだ。マスクをかけたり、目薬を差すなどの対抗手段を用いるとしても、やはり煩わしい。

アサヒ飲料マーケティング部お茶・紅茶チームの宮本雅美さん(左)と商品開発研究所主任の山口航さん。

アサヒ飲料が2015年11月に新発売した「アサヒ めめはな茶」は、そんな人たちにとって朗報といっていい。この新商品は抗アレルギー性のあるメチル化カテキンを豊富に含む品種「べにふうき」の茶葉を原料に使用しているからだ。同社ではこれを、15年4月に制度化され、論文などの科学的根拠を示せば、国の審査なしに健康への効用を表示できる「機能性表示食品」として売り出した。

アサヒ飲料マーケティング部お茶・紅茶チーム副課長の宮本雅美さんは「機能性表示食品として『アサヒ めめはな茶』を発売するための準備は14年から進めていて、昨年8月に消費者庁に受理されています。新しい制度に合わせて、中味もパッケージもインパクトのある商品をめざしました。他の緑茶飲料との差別化要因は、べにふうき茶葉の特性を活かして、目や鼻の調子を整えるというキャッチコピーを書き込めたことです」と話す。

もともとアサヒ飲料では、01年から国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(茨城県つくば市)とべにふうき茶葉の共同研究に取り組んできた。そして、その成果物として、05年から「べにふうき緑茶」をティーバッグやペットボトルで販売してきた経緯がある。新商品開発に携わった同社商品開発研究所主任で、日本茶インストラクターの資格も持つ山口航さんは、今回の機能性表示食品のメリットを次のように語っている。

「JAかごしま茶業(株)、協力農家とともに畑作りから取り組み、製品化を続けてきました。そうしたなかで、特定保健用食品、いわゆるトクホではできなかった身体の部位、具体的には目と鼻を挙げて健康効果を表示できたことは大きなチャンスとなりました」そこで、表示を強調する狙いから、緑色を基盤としたボトルの上部に赤で目立つようにデザインがされている。これによって、さらに幅広い顧客層への健康価値訴求が期待できるという。

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岡村 繁雄