メンズウォッチ製造で名を馳せてきた高級時計ブランドが、女性向けモデルを発表する例は近年珍しいことではない。女性のニーズに応えるため、新たな市場を求めて、など、その理由はいくつかあるが、メンズウォッチ製造を主軸としてきたブランドにとってレディース特有のエレガンスを創造することは口で言うほど容易なことではなく、メカ好きが多い男性向けの製品とは明らかに異なるアプローチが必要になる。新たにレディースウォッチ市場に本格参入し、思うような成果を上げているウォッチメーカーはそう多くない。

1945 年製、18Kレッドゴールドの ドロップチェーンブレスレットモデル。

そんな中で、この1月にオメガが発表した女性向けのニューモデル「デ・ヴィル プレステージ デュードロップ」が出色だ。「デ・ヴィル プレステージ」コレクションは、時代に左右されないシンプルかつクラシックなデザインを特徴とするオメガの主要コレクション。このたび新たに、同ブランドのエレガントなファインジュエリー「デュードロップ」コレクションのエッセンスを取り入れたレディースモデルが加わった。

このニューモデルのデザインは、オメガ ミュージアムに所蔵されている1945年製のモデルから着想を得ている。立体感のあるダイヤルの装飾もさることながら、何よりも目を引くのがブレスレットだ。ゴールドの滴(デュードロップ)が連なったようなブレスレットには、華やかでありながらも古典的な気品が薫る。滑らかなコマの成型、そしてそれらの連結に高度な技術を要することは言をまたず、宝飾と時計のハイレベルな技術がこのクラシックなエレガンスを創出しているのである。

「デ・ヴィル プレステージ デュードロップ ブレスレット」(価格は全て税抜き)
(左)ケース、ブレスレットは18Kイエローゴールド。ケース径32.7mm。自動巻き。336万円 (中)ケース、ブレスレットは18Kレッドゴールド。ケース径32.7mm。自動巻き。301万円 (右)ケース、ブレスレットは18Kイエローゴールド。ケース径27.4mm。クオーツ。278万円

ブレスレットは18K レッドゴールドまたは18K イエローゴールド製で、ダイヤルはゴールドの蝶のモチーフをあしらったものとプレーンなマザー・オブ・パールの2 種。いずれもダイヤモンドを敷き詰めたベゼルが華を添え、ジュエリー感覚で着用することができる。ケース径は32.7mmと27.4mmの2サイズで、前者にはコーアクシャル脱進機搭載、日付表示付きの自動巻きが、後者には日付表示のないクオーツが搭載される。

「デ・ヴィル プレステージ デュードロップ レザー」(価格は全て税抜き)
(すべて)ケース径27.4mm。クオーツ。アリゲーター・ストラップ (左)18Kレッドゴールド。140万円 (中)18Kイエローゴールド。92万円 (右)ステンレススティール。30万円

ブレスレットタイプのほか、レザーストラップモデルも用意されている。ケースは18Kレッドゴールド、18Kイエローゴールド、ステンレススティールの3種、ベゼルのダイヤモンドの有無が選べ、ケースの上下に1粒ずつデュードロップモチーフのアタッチメントが採用された。フェミニンな12mm幅のアリゲーター・ストラップが、ケース素材に調和するカラーで組み合わせられている。こちらのムーブメントはクオーツのみの展開。オン・オフを選ばないデザインで、普段使いに重宝しそうな時計となっている。

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