2016年1月21日(木)

元棋士の桐谷広人さんが現在保有する株は約700銘柄で、うち約400が株主優待のあるものだ。自社商品や商品券、食事券、映画鑑賞券といった各社の優待が年2回ずつ自宅に届く。期限内に買い物や食事をするため自転車で街を走り回る桐谷さんのように、優待品目当てでNISAを始める人も増加中だ。

教育資金や住宅資金として活用するのに必要なのは1~2%の運用利回り。それなら、どの銘柄を選んでいいかわからないビギナーにとって、株主優待で銘柄を選ぶという方法は、意外と頼りになる指標だという。

桐谷さんも「一切儲けようと思っていません。株主優待株で楽しく人生を送りたい」という考えだ。

「電気・ガス・水道以外の生活コスト(食費や娯楽費など)をすべて株主優待で賄えるというのはとても助かります。また、それだけでなく、きちんと配当の出る株を選んでいるので、あくせくしなくてもそれなりに利益がついてきます。基本的に、配当利回り3%以上、加えてPER20倍以下、かつPBR1倍以下という基準を満たす企業の株を優先的に購入することにしています。株主優待のある株は、保有者がその優待を気に入っていて、簡単に株を手放さないから、全体的にそれほど株価が上下しないというのも利点です」

そんな桐谷さんが2013年秋、サービス開始前に選んだNISA向きの銘柄の、7月上旬時点の数値をチェックしてみた。

2013年10月上旬の日経平均株価は1万4170円。7月8日のそれは1万5225円。1.07倍の微増だ。それに対して、選んだNISA銘柄の株価合計は当初99万6300円だったが、118万4700円に。日経平均株価の上昇率を上回る約1.19倍。保有NISA株は約20%も価値が上がったことになる。そして、配当利回りや株主優待もしっかりつく。例えば、不動産業のリベレステやカジュアル衣料のマックハウス、化粧品のシーボン、ディスカウント通販のヒラキなどは配当利回りが3%以上。ほかは配当利回りが3%以下のものもあるが、食事券が合計年間1万円分で、利回り換算すると10%になるケースもある。

 

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