規則正しく並べられた書類が崩れると、気がそがれてしまう理論派。完璧に整頓されすぎた無味乾燥のデスクでは、落ち着かない直感派。タイプによって能力を発揮できる整理術は違う。あなたのベストは?

完璧デスクよりも利益を生む環境に

仕事場の整理と住居の整理は大きく異なります。住居は、心地よく暮らせ、見ていて幸せになるような整理が理想。しかし、ビジネスの場では完璧に片付けてうっとり見つめるためのデスクを作る必要はありません。重要なのは、仕事の生産性を高めるための整理術。整理をすることで仕事の段取り力が上がったり、新しいアイデアが生み出しやすくなります。無駄な作業の時間をできる限り減らし、効率的に仕事を進め、果ては利益を生むための整理なのです。

「整理」とは言っても、大きく3つのステップに分かれます。

まずは「減らす」。何を残して何を処分するのか決めないと、収納する場も決まりません。増えすぎたものから自分が必要なものだけに選別する、使う頻度や業務内容によって分類する、必要がないものを一掃するという段階を踏んでいくと、物を減らしていけます。

次に「整理する」。これは、使用頻度の高いものを使いやすいところに配置する、使用頻度の低いものはボックスなどに保管する、使っていなかったものでも有効価値のあるものを回復させること。

最後に「維持する」。せっかく整理できても使い勝手がよくなければ、また雑然とした状態に戻ってしまいます。自分にとってどうすれば使いやすいのか利用方法を見直す、さらに使いやすく改良する、うまくいかなかったなら整理の仕組みを修正することをしてみましょう。