2015年12月10日(木)

あなたのスーツは一流? 三流? 年代別「ファッションの教科書」【1.男性編】

PRESIDENT 2015年5月4日号

著者
吉田 泰則 よしだ・やすのり

吉田 泰則伊勢丹入社後、一貫してメンズファッションに携わる。伊勢丹メンズ館立ち上げに参画し、バイヤーを務める。現在は男性ファッションコーディネートサービスのライフブランディング代表。著書に『勝負する男のロジカル着こなし術』。

吉田泰則 構成=國貞文隆 撮影=本野克佳、小倉和徳、鷹野 晃、宇佐美雅浩、奥谷 仁、市来朋久、永井 浩、若杉憲司、門間新弥 写真=AFLO
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どんなに能力が高くても、格好に問題があれば、一発で不信感を持たれてしまう。いま一度、身嗜みを振り返ろう。

一流と三流の分かれ目

スーツを選ぶときに、「自分が動きやすいか」「暑くないか、寒くないか」という観点で選んでいませんか? その選び方では、もしかしたら、相手に悪印象を与えてしまっているかもしれません。

もともとスーツスタイルは、西洋の貴族階級の歴史の中で、「自分の身分を相手に表す」という考え方から生まれたものです。その意味で言えば、現代のビジネスパーソンにとって、スーツとは年齢、役職といった自分の身分を相手に表すものであり、「相手のことを考えること」が重要となります。

よくスーツの話をすると「僕はセンスがない」「ファッションに興味がない」という人がいます。ファッションはセンスだと思いがちですが、実はセンスは不要です。むしろロジカルに考えることができる、ビジネススキルの1つなのです。

例えば、英語のセンスがなくても、きちんと勉強し、ある程度まで基本を身に付ければ仕事に活かすことができる。スーツも本来そうなんです。相手のこと、自分が伝えたいこと、着こなしのルールがわかれば、どのスーツに、どんな色・柄のシャツとネクタイをすればいいのか、ロジカルに選ぶことができるのです。

年齢を重ねれば、自分の役職も変わり、会う相手も代わります。仕事で会う相手に失礼がないようにするために、どんなスーツをどう着るべきか。きちんと考えるという認識が必要になります。

ファッションは、いわばコミュニケーション・ツールです。コミュニケーションは相手がいないと始まりません。だから必ず相手のことを考える。その基本の知識をしっかり身に付ければ、皆さんの仕事に活かせる武器になるのです。

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