2015年12月25日(金)

バーの主人がゆる~く教えるウイスキーの話

dancyu 2014年2月号

文・山内史子 教える人:間口一就(銀座「ロックフィッシュ」店主)
バーでウイスキーを飲む。ただそれだけのことだが、いざとなると身構えてしまう。難しい流儀があるような気もする。最初の1杯を満喫するためには、どう振る舞えばいいのだろうか。銀座のバー「ロックフィッシュ」の間口一就さんにおそるおそる聞いてみた。

 

――バーでのウイスキーの注文って、何かルールがあるんですか?

極端かもしれませんが、梅干しを入れて! などというような無茶ぶりをしなければ、銘柄も飲み方もどうぞお好きなように、が基本です。

――頼むといっても、まず銘柄を知らないんですが……。

世界各国、銘柄だけでも1500種類以上あるんですから、知らなくて当たり前。また、バーによっても、扱うウイスキーはかなり異なります。うちは銘柄を絞っていますが、どんなバーでもこれだけは確実に置いてあるウイスキー、というのはないと思ったほうがいいでしょう。だから、事前に銘柄を覚える必要はありませんよ。

――でも、メニューを置いていないバーも多いし……。

だからこそ、バーテンダーがいると思ってください。要はコミュニケーションがすべてなんです。カウンター越しにあれやこれや相談しながら、自分好みのウイスキーを見つける面白さがある。バーテンダーもまた、お客さまに合わせて候補を挙げ、銘柄を絞り込んでいく過程を楽しんでいます。

――どう相談すればいいんでしょう?

入門編としてウイスキーの生産国を頭に入れておくと、注文の際の破口になるし、土地のイメージとともに興味が増すのではないでしょうか。全部で5つの地域。簡単でしょ? たとえばスコットランドは、最も種類が多く味も個性が立っています。一概には言えないものの、アイルランドやカナダ、日本ならやわらかな味わい、原料がとうもろこしのアメリカは骨太。

――「スコットランドのウイスキーで何か」という感じでいいんですか?

エリアを定めてスタートすれば、周辺に展開を広げることもできますよね。

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山内 史子