カウントダウンタイマーなら、気が散らない

[2]なぜカウントダウンタイマーを使うと効率が高まるのか?
理由1▼シングルモードになれる

まず、最大の理由はシングルモードになれるということです。次の写真を見てください。

私たちは時計を見ながら仕事をします。当然のことのようですが、その何気ない習慣には意外なロスが生じています。なぜ、そう言えるか。

言うまでもなく、時間は未来に向けて永遠に流れています。区切りがありません。だから、時計をチラチラ見ながら仕事をすると、1日の時間を絶えず意識することになります。その際、今日中にしなければならない複数のタスク(あとで処理すべき案件)が常に頭に浮かび、そのため、何か1つことに集中できず、意識がわずかながら分散してしまうのです。集中力の精度が低くなるのです。

しかし、カウントダウン時計で1つのタスクの時間を、仮に50分と区切ったとします。そうすると、チラチラ時計を見なくなります(もしくは、見る回数が圧倒的に減ります)。

カウントダウンが始まると、自然と、次の時間にするべきタスクは思考のスコープ(範囲)から外れます。結果としてシングルモードで1つの仕事に集中することができるのです。

時計を見ながら仕事をする人には、2つの癖があります。例えば、こんな感じです。

50分間で仕事を終えようとして、途中でふと時計を見る。お、10時05分か。「10時50分までだから、あと45分か」と考えます。以上が、時計を見ながら仕事をする人の1つめの癖。

もう1つは、退社時間までの残り時間と仕事量との兼ね合いを考えての時計チラ見です。その日のおおまかな仕事日程は頭にあっても、たいてい予定通りにはいきません。「今日は19時には退社しなきゃいけないから」と、後ろの時間になるほどあれもこれもやらなくちゃと、他の仕事が気になって仕方がなくなり、ちょいちょい時計を確認していまうものです。

この2つの行動に共通しているのは、「逆算」です。

ところが、カウントダウンタイマーだとその逆算をしなくていいので、脳が疲れず集中モードを持続させやすいのです。時間の流れが「24時間制」ではなく、タイマーでセットした「制限時間」になるのです。