生成りの布のぬくもりが伝わる
このほかに小林氏のおすすめ手帳は、ダイソーの100均では珍しい布張りのA6判のFabric Diaryだ。
「上製本で角背になっていて、手の込んだつくりの高級感ある仕上がりになっています。生成りの布のぬくもりが手にやさしく伝わってくるので、ナチュラルテイストが好きな方におすすめの手帳です」
内容は年間カレンダー、月間スケジュール、メモページ、パーソナルメモだ。メモページは94ページ、5ミリ罫線で24行。ページの左に赤い線が引いてある。
手帳といえばシステム手帳も人気が高い。ダイソーのB7ミニ6穴対応のシステム手帳は216円の商品だが、レザー風の質感といい、とてもその価格に見えない素敵な手帳だ。持ち運びに便利なサイズだから、常にカバンに入れて持ち歩きができる。
また、30枚のメモは付いてくるが、リフィルの組み合わせしだいで、日付の入っているダイアリーや、インデックスシートなどニーズに合わせ、自分好みの手帳にしていく楽しさがある。
「100円ショップの手帳は、日本能率協会や高橋書店の手帳のように、品切れですぐに補充されるわけではなく、一期一会なんです」と大槻氏は100円手帳への思いを話す。
「そのとき、この店にはあるけれど、あの店ではすでになくなっているという季節感がある。コストパフォーマンスを考えればお得感があるし、サラリーマンの懐にやさしい手帳です。そのうえ、すごい、意外と使えるなと思うと、それだけで楽しくなります。創意工夫をしていると、こんな使い方は俺しかできないだろうという優越感も生まれたりします」
100円ショップのアイテムと聞くと品質への不安がよぎるが、「商品のクオリティー向上のため、100円の限界に挑戦する日本のものづくり力のすごさが伝わってくる」(大槻氏)のを強く感じる、なかなかのすぐれものぞろい。なによりも価格が手ごろなので、どんどんメモやスケジュールが書ける。書き込むこと本来の魅力をもったアイテムだ。
(価格は税込み)