住宅設備や工法が進化した今なら、より早く、より効果的に住まいの価値を高める「付加価値型リフォーム」を実現できる。

一般的に、日本の住宅は築20年~30年が見直し時といわれる。ちょうど住まいの汚れが目立ちはじめ、子どもの独立や結婚、両親の介護といった家族構成の変化も重なる時期。住まいのリフォームを検討するには絶好のタイミングだろう。

仮に、特別なメンテナンスなしに築20年の家に暮らしているとすれば、当然「その性能も20年前のまま進化していない」ということになる。この間、住まいづくりの世界ではさまざまな技術革新が起き、ライフスタイルも変化してきた。せっかくリフォームするなら、故障した設備の修繕はもちろんだが、時代に合わせてより快適で便利に暮らせる方法を考えていきたい。事実、国土交通省の調査でも、リフォームの目的は高齢期の安心・安全の確保、間取りや収納の使いやすさ向上、維持管理のしやすさ、介護対応など多岐にわたっている(下表)。

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出所:国土交通省住宅局「平成25年住生活総合調査(速報集計)」

必ずしも大がかりなリフォームを要するわけではない。たった一カ所のリフォームでも、暮らしにもたらす効果は大きい。例えば窓や玄関の見直しは、断熱性と気密性を高めるだけでなく、健康に良い空気環境をつくり、住まいの長寿命化にも貢献する。高機能ガラスや断熱ドアは外気の影響を遮断するため、冷暖房効率が良くなり、夏は涼しく、冬は暖かく保ちやすい。室内に極端な温度差が生じにくいので、結露しにくく、身体への負荷もやわらげてくれるというわけだ。

このほかにトイレや浴室といった水回りも、リフォームの恩恵を感じやすい。見た目に美しくなるのはもちろんだが、清掃性や省エネ性という“見えない性能”も向上する。自動洗浄機能を備えた最新便器は掃除の負担を相当軽減するし、保温力に優れた浴槽は追い焚きにかかるコストの削減にもつながる。足腰の弱ったお年寄りもまたぎやすく、転びにくいデザインなど安全性への配慮も進んでいる。

進化したIT技術を、住まいに取り入れるための製品開発も盛んだ。これからのリフォームでは、太陽光発電システムやHEMS(ヘムス:Home Energy Management System)を導入して、エネルギーを賢く使うことを考えてもいいだろう。

最先端の製品や技術が投資効果を最大化する

長い工期がかかり生活が不自由になると考えて、二の足を踏んでしまう人もいるかもしれない。確かに、一昔前のリフォームは住宅の一部を壊すなど大がかりな工事が必要で、不便を強いられることも多かった。

しかし現在では、より短い時間でより高い効果をもたらす効率的なリフォームが可能だ。例えば壁や床の断熱化や内窓の取り付け、玄関のドア交換など、工事によっては最短1日で完了する。朝会社に向かい、帰宅したら新しい部屋で過ごす、というスケジュールも実現できる。

まずはどんなリフォーム製品や技術があるのか、調べておいて損はない。住まいの価値を高める最先端リフォームは、より良い暮らしを形にする助けになるはずだ。