「腐ったトマト」(Rotten Tomatoes)という名の映画批評のサイトで、その作品を確認。案の定、批評家の支持率たった7%。「撃沈」である。

映画レビューサイト「Rotten Tomatoes」。ここでの好評価が宣伝に使われることも。

1999年に創設された「腐ったトマト」は、映画に対する容赦ない評価で知られている。特に売り物なのは、映画の批評家の評価を集めて、「何%の支持があるか」とまとめる機能。

近年のヒット作で言えば、『タイタニック』の支持率は、88%。『アナと雪の女王』の支持率は89%と、批評家たちにも評価された。

一方で、大ヒットしながら30%台や、それ以下といった映画も多い。「腐ったトマト」は、興行的に成功するかどうかとは別の「批評家から見た作品の価値」を示すのである。

もちろん、批評家たちの評価が全てではない。今回私が見た映画のように、「7%」という低支持率だと、かえってそれが作品の個性になる場合だってある。いずれにせよ、容赦なく評価されることで、映画を見る楽しみが増す。

「腐ったトマト」という名前は、つまらないパフォーマンスに対して、観客が抗議の意味でトマトを投げつけるという「習慣」から生まれたのだそうである。

冒頭の話に戻る。日本にも、「腐ったトマト」があったらいいのにと思う。映画会社の宣伝や、主演俳優や所属芸能事務所によるプロモーションも参考になるけれども、それだけだと、映画の質がなかなか向上しない。

もちろん、日本でも、一般の人々が評価を投稿できるシステムは増えてきている。加えて、批評家による支持率のサイトがあったら、さらに面白いだろう。

「腐ったトマト」の背後には、映画への愛がある。ひどい評価を受けた作品だって、それ自体を1つの励みだと思えばいい。酷評された作品を支持する人だっている。

公正な評価こそが、質を高める。これは、映画だけの話ではないだろう。