2015年12月6日(日)

第1志望不合格。でも「中学受験に成功した」と思う親の共通点

「お受験」で親が考えておくべきこと【3】

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著者
おおた としまさ 
教育ジャーナリスト

麻布高校卒業、東京外国語大学中退、上智大学卒業。リクルートから独立後、数々の教育誌の企画・監修に携わる。中高の教員免許、小学校での教員経験、心理カウンセラーの資格もある。著書は『名門校とは何か? 人生を変える学舎の条件』『男子校という選択』『女子校という選択』『進学塾という選択』など多数。

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教育ジャーナリスト おおた としまさ=文
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お受験は親子にとっていい経験

必ずしも第1志望に合格したわけではないが、「中学受験に成功した」という親に共通する何かがある。

起業家でもあり、母親でもあるその女性は、「中学受験ができるなんて、あなたはうらやましい! 私は地元の中学校に行って、地元の公立進学高校に行くしかなくて、自分では何も選べなかった。自分で自分の行く学校を選べる人なんてそうそういないのよ。受験勉強は、自分の努力次第で自分の通う学校の選択肢を増やすこと。そのチャンスを活かさない手はないでしょ!」と、ことあるごとに娘に言って聞かせたというのだ。

娘もその気になって中学受験にのぞんだ。そういう視点で考えれば、どこの学校も魅力的に見えたという。結果、見事第2志望合格をつかんだ。「中学受験は親子にとっていい経験となった」と振り返るその姿は、すがすがしくもあり、自信にも満ちあふれている。

「私は自分の会社を経営する経験から、物事なんでも思うようには進まないということを身にしみて知っていた。ましてや自分ではなく、子どもの受験。自分が思うようにことが運ぶとはまったく思わなかった。でも私は、経営者としての経験から、どんな結果であれ、なるようにはなるということも知っていた。だから子どもの受験に対しても大きく構えていられたのだと思う」と教えてくれた。

「大変ではあったけれど、振り返れば中学受験は自分たちとっていい経験」と胸を張る親子は、もともと「自分にとって一番いいところに決まるはず」というブレない信念をもっていた場合が多い。

そのような信念を持つことで、どんな結果も前向きに受け入れることができるようになるのはもちろん、受験勉強のさなかにおいても、子どもは余計なプレッシャーを感じることが少ないので、持てる力を発揮しやすくなるのだ。

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