株も債券も分散させるのがコツ

リターン重視なら、日本株と先進国株の両方を持つのもいい。

株だけでは不安という人は、株と債券に1対1の比率で投資する「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」はどうだろう。100%株に投資する投信より値動きが安定しやすいメリットがある。

投資商品は買い方も重要で、まとまった額を一括で投資すると高値掴みの失敗をしやすいので、冬のボーナスを6カ月に分けて投資するなど時間分散を図りたい。SBI、カブドットコム、マネックス、楽天のいずれかのネット証券でNISA口座を開設するといいだろう。

投資商品については、いずれも老後資金として長期保有を想定するのが基本だが、途中で相場がよくなれば売って利益確定させたい。なお日本株(日経平均)の今後については当面、2万円をめざす展開とみている。

人気FP目黒氏のおすすめベスト5

1. 地銀ネット支店の定期預金1年もの ※前項参照(http://president.jp/articles/-/16552)
預入金額100万円までだが、香川銀行セルフうどん支店の「超金利トッピング定期預金」は金利が0.4%。

2. 10年変動金利型個人向け国債
半年ごとに金利が見直され、下限は0.05%。1万円から1万円単位で購入可能。毎月発行で9月募集分は0.28%。1年経過後は中途換金可能。

3. ニッセイ日経225インデックスファンド
日経平均に連動する投資成果をめざす。販売手数料なし、信託報酬(保有中ずっとかかるコスト)年0.27%と、同タイプの中でも低コスト。運用はニッセイ アセットマネジメント。SBI証券、楽天証券などで購入可能。

4. ニッセイ外国株式インデックスファンド
先進主要国の株価指数MSCIコクサイ・インデックスに連動する投資成果をめざす。販売手数料なし、信託報酬は年0.4212%と低コスト。運用はニッセイ アセットマネジメント。SBI証券、楽天証券などで購入可能。

5. セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
世界30カ国以上の株(新興国含む)と10カ国以上の債券に1対1の比率で投資。国別配分は時価総額規模に準じる。運用、販売はセゾン投信。

(高橋晴美=構成)
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