改めてわが子の足を観察してみよう。立った状態のとき、足の指が曲がって地面から浮いた状態になっていたり、扁平足になったりしていないだろうか。

子供が目線は落とさずまっすぐ前を見て立ったとき、親が土踏まずの部分に2本指を入れて土踏まずが持ち上がるかどうか確認しよう。持ち上がる場合は問題なし、持ち上がらない場合は扁平足。

「外反母趾やハンマートゥ、扁平足は足に合った靴を履き、インソール(中敷き)で補正することで予防が可能です。靴を買うときには、まずインソールが外れる靴を選ぶことをおすすめします」と桑原先生は強調する。インソールが外れる靴は、足の健康を考えて設計されていることが多いからだ。

「大き過ぎる靴や紐やマジックテープがない靴を履いていると、靴が脱げないように無意識に足の指を曲げるため筋肉のバランスが乱れ、指が変形してしまいます。特に、10歳までの子供の足は変形しやすいのです」

かかとを固定しないビーチサンダルやミュールはNG。靴底が左右非対称の靴は、履き続けると足を変形させる恐れがある。子供が小学校高学年で扁平足になっているなら、足や靴の専門家に相談しよう。足の裏のアーチを補正するインソールを入れ、足が内側に曲がったりせず、まっすぐ立てるか確認してもらうといい。インソールは土踏まずの部分が硬い材質がおすすめだ。

痛みなどすでに足のトラブルを抱えている場合には、足の診療所やフットケア外来を開設している医療機関を受診してみるとよいだろう。変形や痛みが強い場合の治療用インソールはオーダーメードで、健康保険が使える。足は体の土台。子供が将来困らないためにも親子で大事にしたい。

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