1月中旬の太陽の会のお見合いパーティーに参加した83歳の男性はパートナーが欲しい胸の内を明かす。

「体が丈夫であれば年を取っても異性を求めますし、寒いときには人肌が恋しくなります。女性とつき合いたいという気持ちが強いから、新宿まで1時間30分もかけて出てきます。3つ年上の知り合いに女性を求めて韓国へ旅行した人がいますよ」

それでは女性はどうなのか。三幸倶楽部のパーティーに参加していた60代の女性はこう話す。

「子どもや孫がいて楽しい時間を送っていても、心にぽかーんとあいた穴は埋まりません。それを埋めてくれる異性を求める気持ちは、80歳でも変わらないと思います」

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夫婦問題研究家でバツイチ・再婚相談所のカラットクラブを主宰する岡野あつこ氏は、熟年女性が結婚相談所を活用する目的は「将来の生活の安定と愛情のある結婚」という。

「60代前半くらいまでの女性には、まだ青春を楽しみたいという思いの人もいます。女友達と割り勘で食事をするよりは男の人にご馳走になったり、自分の色っぽさを認められて女として磨かれるのを楽しむところがありますね。もちろん気の合う人とセックスができたら、『まだ私も女だわ』と実感できるのでしょう」

男性の熟年事情について岡野氏はどう見ているのか。

「仕事やパートナー、子どもなど多くのものを獲得してきた若い頃と異なり、男性は60歳を過ぎて仕事を失い、自分の人生と向き合うわけです。子どもの独立や配偶者との死別など『喪失期』に入りますが、企業戦士として生きてきて枯れて終わりたくない、もう一度、青春を取り戻したいと思う人も出てきます。女性と知り合い『おれはまだ大丈夫。女を喜ばせられるんだ』と自信をもてることが嬉しいのでしょう」