茂山さん●アラフォー独身/年収500万円台
39歳 公務員
[年収]400万円(手取り)[月収]25万円(手取り)[ボーナス]100万円

家計再生コンサルタント 横山光昭先生のアドバイス

職場近くのカフェで優雅にコーヒーを飲んで1日をスタートする茂山さんは、39歳の独身男性。40代を前に結婚願望が高まり、目下、婚活の真っ最中だ。

2万円払って結婚相談所に入会し、1回8000円する婚活パーティに足繁く通う。週末は会社の仲間と合コン三昧だ。1回2万円のセミナーに参加するなど、自分磨きにも余念がない。歯のクリーニング、ジムのほか、おしゃれも大好きで、セレクトショップ「BEAMS」の服を軽やかに着こなしている。

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茂山さんのレッドカード家計簿

そんな、ある意味パーフェクトな茂山さんでも、なかなか運命の女性と巡り会えないという。だが、理由は明白だ。親元に住み続けていることがネックなのだ。食事も掃除も洗濯も親がかりで、生活費を満足に入れたことがない。そんな彼に「自立心のないマザコン男」というニオイを女性は感じ取るのだろう。

貯金が一向に増えていないのも問題だ。結婚相手が見つかったとしても、式を挙げたり、新居を借りたりという準備がまるでできていない。まずは家に生活費を入れて経済的に自立すること。婚活パーティや自己啓発セミナーなどへの参加を減らす。合コンも回数を少なくしたり、1回の飲み代を抑えたい。それだけで5万円近い貯金ができる。これをきちんと貯めていける堅実さを身につければ、結婚相手は案外、たやすく見つかるかもしれない。

そのような発想の転換は、所得が低い独身男性にも必要だ。賃貸アパートでつましく生活していても、貯金ができず、妻を養う自信がないと嘆く人もいるが、養う必要はない。妻自身も働いていれば、1人で300万円の収入でも、2人で600万円になる。低所得の男性こそ、早く結婚をするべきだ。

横山光昭(よこやま・みつあき)
家計再生コンサルタント。マイエフピー代表取締役。ファイナンシャルプランナー。司法書士事務所勤務を経て、同社設立。個別の相談・指導では、お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムを生かし、これまで7000人以上の赤字家計を再生した。著書は累計57万部を超える『年収200万円からの貯金生活宣言』シリーズを代表作とし、著作累計86万部となる。
(上島寿子=構成 小原孝博=撮影)
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