徹底したコストカットにより低価格な運賃を実現しているLCC(格安航空会社)。先ごろ全日空の格安航空事業「ピーチ」も発表され、台頭が目覚ましい。一方、従来のフルサービス航空会社が起死回生の手段として注力しているのが、ビジネスクラスとエコノミークラスの中間に位置するプレミアムエコノミークラスだ。これは、狭くて混雑したエコノミークラスでは休めないが、長引く不況による経費の削減でビジネスクラスの利用は控えたいというビジネスマンのニーズに応えたもの。エコノミークラスと比較すると、シートの前後間隔が広かったり、リクライニングの角度が大きくなるなど、ゆとりあるスペースを確保できるのが特徴で、欧米などの長距離路線を中心に導入されている。

トルコ航空のプレミアムエコノミーのシート。機内の快適さは出張先でのパフォーマンスにも影響。
写真を拡大
トルコ航空のプレミアムエコノミーのシート。機内の快適さは出張先でのパフォーマンスにも影響。

ひと口にプレミアムエコノミークラスといっても、サービス内容はさまざまだ。例えばデルタ航空がこの夏に日本路線への導入を予定しているプレミアムエコノミークラスは、機内食などのサービスはエコノミークラスと同等で、十分なスペースを提供することに特化した。トルコ航空がこの4月から成田/イスタンブール線に導入したプレミアムエコノミークラスは、設備やサービスを全体的にビジネスクラスに近づけた。前後のシートの間隔は116cmと、このクラスでは最大級で足元まで広々。各座席には電源とUSB、イーサネットケーブルの接続口が完備され、読書灯や大きめのテーブルもあり、機内で仕事をしやすい環境も整っている。機内食は、前菜、メーン、デザートとチーズの3度に分けてサーブされ、アルコール類も無料だ。

年末頃にはアリタリア-イタリア航空も日本路線へのプレミアムエコノミークラスの導入を予定している。ビジネスマンにとっては空の旅の選択肢が増え、さらに便利になりそうだ。