2015年9月20日(日)

鈴木茂晴さんの「人に教えたくない店」

私が直接、取材交渉をしました。よく通っているのがわかるでしょ(笑)

PRESIDENT 2015年6月15日号

工藤睦子、牧田健太郎=撮影 プレジデント編集部=構成
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大和証券グループ本社会長
鈴木茂晴さん

1947年、京都府生まれ。京都府立洛東高等学校卒業後、慶應義塾大学経済学部に入学。大学卒業後、大和証券に入社。97年取締役、98年常務などを経て、99年大和証券グループ本社常務兼執行役員。2004年執行役社長。11年から取締役会長を務める。趣味のゴルフでは昨年、67歳でシングルを獲得。カントリーミュージックも嗜み、ベースを演奏する。
 

私は気に入ったお店にとことん通うようにしています。その数は十数店。自分が誘われたとき以外はその店に行きます。条件は料理が美味しいことに加えて、継続してお付き合いできること。ちなみに今回紹介する2店舗とも私が直接取材交渉をしました。よく通っているのがわかるでしょ(笑)。

「一宝 東京店」は30年以上通っています。食材がいいのはもちろんですが使っている油もよく、衣も美味しい。お願いして揚げ玉をもらい、家に持って帰って味噌汁やそばに入れて食べるくらい。

私も含め、証券会社の社員は食べるのが早い。それを察した店主が所作の早い仲居さんを決まってつけてくれるようになった。そんな粋なお店です。天ぷらはここにしか食べにきません。

こちらのお店には海外のお客様もときどき連れていきます。外国人にも日本食は人気が高い。最近、外国人観光客の増加や、日本の不動産を外国人が購入すると聞きます。食文化も含めて日本の魅力に気づいたからでしょう。特にアジアの方々は、飛行機で数時間でこんないいところに辿り着けることがわかった。これほど美味しいものが食べられるお店が集まっているのは、世界でも日本だけです。

「歓(よろこび)」はパワフルな女将が魅力のお店です。毎日北海道から空輸するという食材へのこだわりがとにかくすごい。5年ほど前にニトリホールディングス社長の似鳥昭雄さんに紹介してもらいました。通いすぎて、似鳥さんと予約の席を取り合うこともしばしば。それくらい気に入っています。

似鳥さんとは夫婦同士でゴルフをするなど親しくしています。本当に楽しい人で、あまり年は変わらないのに、陰では「似鳥の親父」と呼んでいます(笑)。

頻繁に通うお店には厳しい意見を言うこともあります。お店がより魅力的になって、ファンが増えるように応援したいからです。

我々の会社もお客様の意見を聞き、役に立つことができているからこそ110年以上続けてこられた。これからもお客様、ひいては社会の役に立てる魅力ある会社にしていきたいですね。

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