【田原】ドローンがお客のところに着いた後はどうなりますか。

【鯉渕】登録のお客様に事前にご説明をしておき、庭先に着陸する形を想定しています。ですから、ある程度のスペースがあるところでないと無理ですね。都会のマンションだと難しいと思います。

【田原】なるほど。いまドローンの現物が目の前にあります。これは何で動くの? 電気?

【鯉渕】はい。バッテリーがついていて、飛行時間は約10分。バッテリーを2つ重ねれば飛行時間を倍にでき、片道10分の範囲が買い物代行エリアになります。これは新聞配達のエリアに近いので、だいたいのお客様はカバーできるんじゃないかと。

【田原】とってもおもしろい。ドローンのサービスは、もう始まっているのですか。

【鯉渕】いえ。年内に実証実験をして、3年以内には実用化にこぎつけたいと考えています。

【田原】官邸の屋上にドローンを飛ばした人もいて、世間ではドローンは危険なものという印象が浸透している。事故のリスクはどうですか。

【鯉渕】もちろん事故を起こさないことが第一ですが、万が一起きたときに人がサポートに行けることも重要です。もしアクシデントがあって途中で落ちても、新聞販売店ならすぐに人が駆けつけられます。そうした体制づくりも今後の課題の1つです。