たまにはパーッと食べる。パーッとお金を使う

ここまで計算できたら、朝食、昼食、夕食の食事を設計するだけです。

1500kcalというと少ないように感じますが、意外に食べることができることがわかりました。たとえば、夕食に焼肉を食べるなら量を少なくするか、朝食、昼食のカロリーを少なくするように気を付けるだけでいいのです。仕事上、夜の付き合いも多いので、そんな日は、朝食を約200~300kcal、昼食を250~350kcalで合計500~600kcalに抑え、夜に備えました。

このカロリー量はネットで計算しました。ただ当然ながら計算は面倒なので、朝食は毎朝同じ。そして、昼食はカロリー量が書いてあるコンビニ弁当に切り替えました。冷やしソバやうどんを選べば400kcal以内に収まるはずです。夕食は毎回計算しますが、カロリー計算も慣れてくれば、これはこのくらいとわかってくるようになります。

<食材や料理からカロリー計算できるサイト>
http://calorie.slism.jp/

私の場合、夜は飲みたくなるし、食べたくなるので朝と昼と抑える戦術にして、気持ちの弱さによる誤差に対応できるようにしたわけです。3食のうち、どれかで量を食べるなら、他で節制する。これをマイルールにしました。逆に言えば、食べるのを常に我慢するのではなく、たまに自分のわがままを許す。

必要なものにはお金を出し、不必要なものにはお金を出さない。ごくたまに贅沢をしても、ふだんは財布の紐をしめておく。メリハリをつけることが重要なのも、家計にそっくりです。緻密な戦略に基づいた、メリハリ。それがダイエットと家計管理を継続するための共通のコツでしょう。

同じ摂取をするにも、「中身」を変えるという作戦もじわじわと効果を発揮しました。作戦といっても、ビールはカロリーが高いので、焼酎やワインにする、といったことですが、こういう小さな積み重ねの習慣が、あとで大きなリターン(体重減)となるのです。節制していてもどこかで息を抜くことができれば、あまり我慢は必要ありません。

もちろん、カロリー消費量を増やす工夫もしました。

自宅で簡単な筋肉トレーニングをするとともに、スポーツジムに併設されているテニススクールで週に1度汗を流しています。80分の運動で消費するカロリーは約500kcalです。2カ月の間に8回ありましたから、テニスのレッスンが4000kcal分寄与したことになります。

こうした努力もあって、2カ月で減った体重は7kg!

計画通り目標を達成することができました。正直に言えば、ダイエットし始めは特にお腹は空くし、お酒も控え気味になるので、辛くないといったらウソになります。この間の私を一番支えてくれたのは何か?

それは、「体重計」です。

体重だけでなく体脂肪率や内臓脂肪まで測れる体重計を用意しました。がんばれば素直に数字が下がっていきます。努力した結果が出ることで、次またがんばろうというやる気を引き出してくれました。

しかし、この人生初のダイエットはいいことばかりではありませんでした。この2カ月、小さな食生活を見直しして実践したことで順調に脂肪は減りました。ところが、大切な筋肉も減ってしまったのです。筋トレが足りなかったのかもしれません。

これは通っているスポーツジムで筋骨計(筋肉量や脂肪量を計測してくれる機器)を使わせてもらってモニタリングした結果わかったことです。筋肉が減ってしまえば代謝量も減ってしまい、リバウンドしやすくなります。