製品ポートフォリオ

ブランドのパワーは、いくつかの指標の総合値として算定される。消費者が、そのブランドの名前を聞いて思い出せるかどうか(再認率)は大事な指標だ。競合ブランドの中で一番に思い出してもらえるかどうか(生率)も重要だ。それ以外にも、いろいろな指標がある。まとめて、図3に示した。これらの指標は、期を定めて消費者相手の質問表調査を通じて測定される。

受験偏差値は、国語、数学、英語、理科、社会の試験点数(指標)から計算された総合指数だが、ブランド・パワーも同じように図3の指標から計算される総合指数である。
 そのブランド・パワー(偏差値)を用いてブランド・ポートフォリオ表が作られ、社内資源配分が行われる。だが、これらの指標は、たんにブランド・パワーを測定するための方法というにとどまらない。それらは、投資の戦略上の方向性をも指示する。

たとえば、ブランド・パワーが前期に比べて落ちているとしよう。その原因が、再認率や再生率の下落にあるのなら、再認率や再生率を改善すべくコミュニケーションに投資すべきだろう。使用満足度の下落にあるなら、品質の改良に力を注ぐ必要がある。情緒度に問題があるなら、ブランドを新鮮にするために何か技術開発上の工夫が必要になる。改善点がピンポイントでわかるのだ。