中桐氏と新井氏、2人の立場や、相手にする富豪のカテゴリーは違えども、お金持ちには共通する時間習慣があるようだ。

まず早寝早起きであること。新井氏が「朝4時か5時には起きる方も少なくありませんね。起きてすぐ、海外の株価の動きをチェックしている人もいます」と言えば、中桐氏も「5時には起きていて、経営者なら社員が会社に来る前に出勤する人も多いです」と富豪が早起きであることに太鼓判を押す。

ちなみに富豪はほとんど通勤時間がないのはうらやましいところだ。オフィスの近くに自宅があるか、平日の仕事用にマンションを持っているので30分を超えることはなく、10分、15分という人もたくさんいる。ときには「ご自分の会社が入っているビルの上階のレジデンスにお住まいの方もいらっしゃいます」(新井氏)と、通勤時間0分という人や、会社を自宅の近くに移転させてくる大富豪もいるという。

ところで朝早く起きるのは寝るのも早いということ。お金持ちならさぞ深夜まで銀座や赤坂、六本木などで好きなだけおいしいものを飲み食いしているのだろうと思われがちだが、意外にも深酒することはなく、たいていは1次会で切り上げる。

「どんなに飲んでも夜11時ころには帰宅されます」(新井氏)というのが実態だ。宴席がなければ「残業することもなく」(中桐氏)、遅くても9時までには帰宅し、10時か11時に寝てしまう、というのが富豪の習慣のようだ。