利用者の安全性と利便性を追求する

「じぶん銀行は三菱東京UFJ銀行と携帯電話サービスのauを展開するKDDIが合弁で設立した会社です。メガバンクの金融サービスにおけるセキュリティに対する豊富な知見と携帯電話キャリアが追求した利便性を同時に併せ持つ、日本で唯一のネット銀行です」(松原取締役)

一方、じぶん銀行は、三菱UFJフィナンシャルグループとの提携で外貨預金、仕組預金、FX、カードローンなど幅広い金融商品をラインナップするとともに、すべての取引をスマホアプリで完結できる総合型ネット銀行として利便性を追求してきた。

世界的に見ても、スマートフォンをメインチャネルとした銀行は珍しく、その実力はアジア地区の銀行専門誌「The Asian Banker」から「ベスト・ビジネス・モデル賞」を2015年3月に受賞している。

じぶん銀行はこれからも利用者の安全性と利便性を徹底的に追求していくという。

※「トランザクション認証」とは
「取引内容を含む認証」という意味で、取引内容を含むワンタイムパスワードを生成して、取引内容の改ざんが無いかを銀行システム側で検証することで、不正送金を防ぐことができる仕組みだ。たとえば、じぶん銀行の「スマホ認証」では、利用者がパソコンやスマホから振込内容を入力し、同認証を実行すると、まず、銀行システム側で受けとった正しい振込内容に基づいたワンタイムパスワードが生成される。次に銀行システムから送信された振込内容を利用者が確認すると同時にスマホのアプリ内で生成されるワンタイムパスワードと先のワンタイムパスワードを、銀行システムが突合して一致すれば取引が実行されるというものだ。途中で振込内容が改ざんされると、ワンタイムパスワードが一致しないため、取引はキャンセルされ実行されない。一方、振込先情報が書き換えられていれば、スマホの画面に表示された取引内容でチェックでき、自分の送金先や金額と違えばその取引をキャンセルできる。二重にも三重にもチェックできるのが「トランザクション認証」というわけだ。

(尾崎三朗=撮影)
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