2015年7月31日(金)

世界で需要拡大のワイン投資、正しい方法は?

PRESIDENT 2015年3月30日号

著者
内藤 忍 ないとう・しのぶ
資産設計アドバイザー

内藤 忍東京大学経済学部卒。MBA。資産デザイン研究所社長。資産運用セミナーや銀座のワインバー経営などマルチに活躍。最新刊『飲めて殖やせる 究極のワイン投資』

資産設計アドバイザー 内藤忍
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金(ゴールド)や原油、天然ガスなどのコモディティ(商品)へ投資するコモディティ投資(※)。コモディティ商品の中には、美術品やクラシックカーといった、富裕層の嗜好品への投資も含まれます。今回私がご紹介する高級ワインへの投資「ワイン投資」もその1つです。注目する理由は3つあります。

1つ目は、「世界的な需要の拡大」です。最近は需要が新興国に広がり、中国やマレーシアなど、アジアの富裕層の増加で高まっています。

2つ目は「供給量が限定されていること」。ワインには生産年(ヴィンテージ)があり、今後、同じ年号でつくられることはありません。また、フランスの場合、ワイン醸造法によって生産地域や醸造本数が厳密に決められています。消費ごとに供給量は減り続け、希少価値が上がります。

3つ目は、「熟成による価値の向上」です。高級赤ワインの中には、飲み頃までに15年から20年、50年熟成するものまであります。

この「需要」「供給」「熟成」の3つがワイン投資のキーワードです。長期的に値上がりが見込める投資向きワインの条件は、「生産量が限定されていて、世界的なブランド力があり、ワイン市場で売買できる流動性がある」こと。また熟成で価値が上がりますから、赤ワインが向いています。

フランスは世界のワインづくりの頂点に君臨し、世界的に有名な産地を有します。なかでもワイン投資として有望なのは、ボルドーやブルゴーニュ産の高級赤ワインです。例えば、1990年産のボルドー「シャトー・ラフィット・ロートシルト」は、売り出し価格が1ケースで約19万8000円だったのが、2014年12月には約98万1000円と5倍になりました。

※株や債券のような金融資産と違い、実物資産に分類されるものに対する投資。現物があるために無価値になることはないが、価格は需要と供給によって決まる。配当金や分配金がなく、世界的な景気変動の影響を受ける。

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