この連載を愛読してくださっているエグゼクティブの方から「今度、ヨーロッパに出張するのでどこか行くべきオススメ美術館があったら是非教えてください」とのメールをいただきました。オンライン連載の良いところは、それにすぐ対応出来ること!ということで、まずビジネスマンが出張で出掛けそうなフランクフルト、パリ、そしてニューヨークのアートスポットを紹介します。

 

Frankfurt

MMKの内部/ギャラリーツアー中
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MMKの内部/ギャラリーツアー中

まず、ヨーロッパ出張の時に、一番乗継が便利なドイツのフランクフルト。質実剛健なドイツ人が作った空港は初めてでも迷うことなく、乗継がわかりやすい場所。そんなフランクフルト市内にはユニークな建築の現代アートの美術館があります。Museum fur Moderne Kunst  Frankfurt am Main(略してMMK)と呼ばれていますが、建物が三角形のチーズケーキのような形なので地元の人々の間では「ケーゼクーヘン」という愛称でも呼ばれています。

フランクフルトは私が20年くらい前に住んだ場所なので特別な感慨があります。建築家はオーストリアを代表する建築家のハンス・ホライン。基本的に1部屋に1人のアーティストが展示される常設展示は非常に見やすく、さらにそれぞれのアーティストへの敬意が感じられて好ましいものです。

クレス・オルデンバーグの作品
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クレス・オルデンバーグの作品

通常、常設展示と企画展の2つが開催されていることが多いですが、世界巡回中の「©MURAKAMI」展も1月までここで開催されていました。見どころの1つは、ドイツの現代アートを代表するヨーゼフ・ボイスの代表作とも言うべき作品が常設されていること、若手のカールステン・ヘラー、シュテファン・バルケンホールやアメリカンポップアートのクレス・オルデンバーグやジャスパー・ジョーンズらの優れた作品があるところです。

あまり規模としては大きいとは言えない美術館ですが、作品のクオリティーが高いのです。通常、フランクフルトからヨーロッパの都市へ乗継ぐ場合、けっこう時間が空くことがありますので、お買いものには飽きたなあ、という方にはMMKへ行かれることをお勧めします。美術館併設の1階カフェではランチも美味しいです。