異業種コラボで気づくこと、得られること

5カ月という長期にわたる研修でしたが、異業種コラボによってなにが得られたのでしょうか。

やはり、一番大きかったのは「多様な人と協働するためのコミュニケーション、チームワークについて気づきが得られた」というところだと思います。

研修最終日の10月26日、5カ月に及ぶ研修を振り返り、チームメンバーとの関わりの中で、感じたことを言葉にする。

様々な業種、職種の人たちとプロジェクトを進めるうち、仕事に対する考え方やスタンスの違い、仕事の進め方の違い、言葉の使い方の違いが鮮明になり、時にはそれが衝突を生むこともありました。参加者からは「いろんな考え、立場を持った人がいるとわかり、相手の立場について考えて発言しなければと考えるようになった」「美瑛町役場の人たちが、『利潤を追求する』企業とは違い、『町のため』といった使命感で働いていることを感じた」といった声が上がりました。

また、意外にも「スキルアップになった」「他社の仕事のやり方が勉強になった」という人も多くいました。

「美しいプレゼン資料をあっという間につくり上げる電通さんの仕事ぶりは参考になった」「アサヒビールさんの営業力、インテリジェンスさんのファシリテーション力、プレゼン力は圧倒的」「日本郵政さんのロジックの組み立て方は緻密で勉強になった」など、協働してプロジェクトを進めることで、自分のやり方を見直すきっかけになったようです。同時に、他社の人からそうした指摘を受けることで、「自社のよさ、強みを改めて感じた」という人もいました。