「食費・電気代・通信費」月2万円節約法を伝授

ところで、どうやって月2万円もカットするのか。節約の鉄則を粛々と実行し続ければ、不可能ではありません

【食費】スーパーやコンビニなどで「ついで買い」を防ぐために買い物カゴをもたない。買い物に行く前に1週間分の献立を立て、買うものを決めておくクセをつける。冷蔵庫に残っているものを事前に確認しておくーー。以上の節約の基本をしっかり遂行するといいでしょう。

【電気代】電気代に関しては、夫婦共働きで昼間は不在であることが多い家庭の場合、午後9時から午前9時までの電力量料金が割安な「半日お得プラン」(東京電力)などがあるので、それを利用したり、電気のアンペア数を低く設定したりします。

電気代がもっともかかるのは冷蔵庫とエアコンです。だから、冷蔵庫の温度設定を弱にする。冷蔵庫には物を詰め込みすぎない。庫内の温度が上がらないようにドアの開閉の回数や開けている時間を減らす。

エアコンは1日の利用時間を30分~1時間減らすと家庭内でルールを決めたり、室外機を日陰に置いたりする(エアコン室外機の日よけパネルを設置する)。それだけで、だいぶ電気代は変わります。

【通信費】そして、今もっとも家計を苦しめている通信費。これに関しては、思い切って、スマホを格安スマホに切り替える。調べると基本料金が月1000円を下回る業者もあります。また、スマホをガラケーに戻した上で、もう1台、データ通信専用の割安なスマホを持つ作戦もあります。

さらに、「セット割」の利用です。携帯電話会社が指定するインターネットに接続する光回線やケーブルテレビ、インターネットプロバイダーなどをセットで契約すると、毎月一定額が差し引かれます。1人当たり2000円安くなるものもあるようです。

▼もっとも切り詰めるべきは、スマホ代

以上の項目のなかで、個人的に気になるのは、やはり通信費です。

私自身もそうですが、10年前の家計簿といまの家計簿(←つけていませんが)を比べると、通信費の伸びはすさまじいものがあります。

いろんな方の家計簿を拝見していても、通信費の存在感が増してきているのを感じます。

よく「○○契約だと、年間最大○○万円お得!」といったような通信会社の宣伝を見ます。私は「それだけ料金が浮くなんてスゴイ」と思うよりもむしろ、「そもそも、それだけ割引できる高い料金設定をしているなんて怖い」と思います。新任の外国人副社長に160億円以上もの大金をぽんとあげる通信会社もあるのですから、少しは値下げしてほしいと思うのは、私だけでしょうか。

いまや子どもからお年寄りまで携帯電話を持つ時代になっています。仮に月5000円でも50年も使えば300万円です。福沢諭吉さん300人を想像してみてください。そのお金が指先の動きで消えているようなものです。

携帯電話がNGなのではありません。私もしっかり2台持ちです。

携帯電話が必要な人もいるはずですから、持つこと自体をジャッジして、いいとか悪いとか断言する気はありません。持つことでかかるコストに意識を持つことが大事です。

なぜか。

支払う料金に無駄があれば、長期的にだらだらとムダづかいをし続けることになります。こんなもったいないことはありません。意識して気づくのであれば、料金プランの見直しをしたり、携帯キャリアを変えたりした方がいいでしょう。そうしなければ、累計で侮れない金額になるのは、すでにお話した通りです。