2015年7月25日(土)

錦織圭は劣勢でも、なぜ100%勝ちを意識できるのか?

へこたれない子になる育て方【3】

PRESIDENT Online スペシャル /PRESIDENT BOOKS

著者
高濱 正伸 たかはま・まさのぶ
花まる学習会代表

高濱 正伸1959年、熊本県生まれ。東京大学・同大学院修士課程卒業。学生時代から予備校等で受験生を指導する中で、学力の伸び悩み・人間関係 での挫折とひきこもり傾向などの諸問題が、幼児期・児童期の環境と体験に基づいていると確信。1993年2月、小学校低学年向けの「作文」「読書」「思考 力」「野外体験」を重視した学習教室「花まる学習会」を設立。『「メシが食える大人」に育つ子どもの習慣』(KADOKAWA)など著書多数。

花まる学習会 代表・高濱正伸
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不利な形勢を逆転できる強さの秘密

「昨今、もっとも成長著しいスポーツ選手は?」と尋ねられたら、テニスの錦織圭選手が思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。

2014年の全米オープンで準優勝し、一気に世界ランクを上げました。そしてこの年、アジア人として初めて、世界のトップ8の選手が戦うATPワールドツアー・ファイナルに出場したことでも注目を浴びました。

14年の全米オープン終了後に錦織選手に対して行われていたインタビューの中でのことです。やや劣勢になりかけた局面があったものの、見事に勝利した試合についてインタビュアーがふれた際、彼はこう言っていました。

「逆境になるということを想定していました」

これを聞いて、錦織選手の強さの秘密を思い知った気がしました。最悪の事態を想定して、それを乗り越え、自分自身の力に変えていく術を持ちあわせていたというわけです。

『へこたれない子になる育て方』(高濱正伸著・プレジデント社)

この発言からも分かるように、自分にとって不利な形勢を逆転できる強さを持っていれば、向かうところ敵なしと言えるでしょう。

錦織選手と、マイケル・チャンコーチの対談(コーチに就任する以前に行われた対談)で、錦織選手から「背が低いので、サーブの改善がテーマなんです」という発言が出ました。それに対しての、チャンコーチの言葉はこうでした。

「高い打点からのサーブは打てないのは自覚しなければならない。ただ、背が低いことで有利なのはすばやく動け、より広い範囲をカバーできること。ストローク戦でスピードを活かしていけば、大きなアドバンテージになる」

一見、不利な条件でも、とらえ方次第でどうとでもなるということをチャンコーチはアドバイスしているわけです。

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