良品計画
▼在庫が大量に発生! どう解決するか

個性的な商品が消費者の支持を集め、成長を続けてきた良品計画が初めて赤字に陥り、業績回復に取り組むことになった。赤字の原因としては大型店の相次ぐ出店で投資コストがかかったことと、商品数が増えすぎたことがあった。好調な業績が続き「店を出せば売れる」との過信も社内にあった。

同社の組織文化は個人の経験と勘が重視され、個人プレーが行われているのも特徴だった。個人プレーの組織文化は個性重視の反映だが、業務の効率性が悪く、仕事のスキルやノウハウが組織に蓄積されないマイナス面もあった。その問題が表出したのが過剰在庫であった。各バイヤーが個人プレーで過剰に商品を仕入れるのに加え、仕入れた商品は各バイヤーが独自に作成した帳票で管理していたため上司のチェック機能が働かず、在庫が積み上がったのだ。

早期退職による人件費の節減や不採算店の撤退など、基本的なリストラ施策は実施したが、本格的な業績回復にはさらなる一手が必要である。あなたならどんな手を打つだろうか。

○支配型リーダーならこう行動する

個々のバイヤーに仕入れを任せている以上、過剰在庫の問題はバイヤーに責任があると支配型リーダーは考える。問題が大きいバイヤーにペナルティーを与えたり、人を入れ替えたりした。在庫削減ノルマをバイヤーごとに設定し、その実現を命令し進捗を報告させることも決めた。エースバイヤーには重いノルマを課し、ムチとアメを使って頑張ってもらおうと思った。

個人の力に依存する「支配型リーダー」

経験主義的で個人プレーが許される仕事の仕方は、効率性が多少悪くても組織が長年にわたり培ってきた文化であり、それは他社との違いを生み出す源泉にもなっている。したがって、この点は改善しないと決めた。

バイヤーたちは萎縮して動けず、エースバイヤーに負担が集中する。組織が疲弊するだけで、問題の根本的解決はできないまま失敗に終わった。