ところで、あなたは喫煙者でしょうか? エッ、タバコをお吸いでない……?? それはいけません。本気でライバルを蹴落としたいなら直ちにヤニを吸いにタバコ部屋へ向かってください。というのは、喫煙室は概ね社屋に1つしかありませんから、そこでは他部署の人間や上司、場合によっては社長なども同席し、彼らと気安く会話を交わすチャンスが生まれるからです。

これは「タバコ部屋会議」などとも呼ばれ、非喫煙者から大きな批判を巻き起こしている、大変優れた意思決定メカニズムです。会議室の肩肘張った雰囲気ではうまく進まない議題も、タバコ部屋のリラックスムードの中では案外するりと話が進んだりしますし、しかもタバコを吸わないヤツらはここに加われないので少人数で話が進み、意見がまとまりやすいという大きなメリットもあります。

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ほかにも部署を超えた情報交換など様々な利点のあるタバコ部屋ですが、しかし、あなたにとって何より重要なのは上司への讒言チャンスが生まれるということです。社長も、普段はその時間と機会がないだけで、本当は平社員たちとも会話して現場の雰囲気を把握しておきたい気持ちはあるものです。そんな社長とタバコ部屋で同席したら、どうでしょうか? そう、讒言し放題ということです。多少肺を汚して肺がんリスクを増大させるだけで、ライバルが地にまみれて半べそをかく姿を拝めるのですから、こりゃもうタバコを吸わない手はないですよね!

同様に、社長がゴルフを始めたらあなたも直ちにゴルフクラブを購入してください。クソ暑い日中に棒っきれで球っころを転がしたい人間など社内にそう多くいるはずはありませんから、あなたは遠からず社長からお呼びがかかり、コースへと誘われるはずです。ゴルフは早朝から出かけて風呂に入って帰るまで一日がかりのイベントですから、あなたは丸一日、社長に侍(はべ)って讒言のチャンスを待つことができるのです。ゴルフに限らず社長の趣味に合わせて柔軟にあなたの趣味を変化させてください。社長と同じ釣りの趣味を持っていたため、無能社員でありながら保身に成功した釣りバカ社員の生き様をあなたたちもよく知っているはずです。