クラウド対応型蓄電池のシステム

昨年7月、シャープは「クラウド蓄電池システム」を発売した。このクラウド対応型の家庭用蓄電池は、太陽電池に次ぐヒット商品になるのではと注目されている。

クラウド対応型家庭用蓄電池とは、天気予報、電気予報、料金情報など外部の情報をICTによって連携し、家庭内の電力使用状況に合わせて充電量や放電量を最適に制御する蓄電池のことだ。充放電の開始時間が決まっている従来の蓄電池では、天候不良による発電不足などに対応できず、昼間の割高な電気を買わなければいけない場合もある。ところがクラウド対応型は、天気予報に連動して自動的に放電開始時間が変更されるので、電気代はさらに抑えられる。

エレクトリフィケーション コンサルティング代表の和田憲一郎氏は、家庭用蓄電池の市場規模は2014年度で約400億円レベルと話す。「シード・プランニングの調査では、20年に約5300億円の市場(業務用も含む)と算出している。その頃には約半数がクラウドに対応しているのではないか」(和田氏)。ネックは設置価格だが、現在リチウムイオン蓄電池の設置には国や自治体から多額の補助金が出ることも追い風だ。世界的に見ても、今のところシャープやNECなど日本勢が優位であり、将来に期待できそうな分野だ。