生活改善リスト
がんに特効薬なし。野菜を食べて笑って免疫力アップ

この食材ががんに効く!といった情報に振り回されず、バランスのよい食事を

がんには白血球の働きをよくし、免疫力をアップするキャベツやニンニク。β-カロテン、リコピンなどの抗酸化作用を持つニンジンなどの緑黄色野菜。乳がん、前立腺がんのリスクが減るといわれるイソフラボンを多く含む大豆などがいいとされる。が、がん予防にいいといわれていた赤ワインは「心疾患、がん、寿命などへ影響しない」という研究結果が最近発表された。結局、脂の多い肉は控えめにし、野菜を多く、栄養バランスのよい食事を心がけることしかないのかも。

笑う門には福は来る来るがんは去る?

笑いにはストレス発散に効果があることがわかってきている。笑うと脳が信号を発し、分泌物がリンパ球にあるNK細胞を活性化するのだ。この結果、免疫力のアップが期待されるらしい。ただし馬鹿笑いはよくないそうだ。笑いの絶えない職場ならストレスないね。

スカッと一発!グッドショットでストレス発散

がんに効く運動は発見されていないが、ストレス発散は生活習慣病すべてによい。ゴルフのエネルギー消費量は多くはないけれど、ワンラウンドだと4時間近くのプレイになる。遊びながら長時間体を動かせるのがゴルフの魅力だ。せっかくなのでカートは使わず、歩くことを心がけよう。

生活習慣総合研究所所長 工藤一彦 
1947年生まれ。信州大学医学部卒。防衛医科大学講師、女子栄養大学教授などを経て現職。著書に『健康常識にダマされるな!』(監修)など。
(永浜敬子、遠藤成=文)
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