松下幸之助と稲盛和夫に通底するもの

考え方の大切さを述べておられるのは、松下さんだけではありません。例えば、稲盛和夫さんは「成功の方程式」として「考え方×熱意×能力」とおっしゃっていますが、中でも「考え方」の大切さを強調されています。

もちろん、何かを成し遂げるには、「能力」や「熱意」が必要ですが、それらはゼロ点から100点まであるけれども、一方、考え方はマイナス100点からプラス100点まであると稲盛さんはおっしゃっています。

つまり、「考え方」が間違っていると、どんなに能力や熱意があっても大きなマイナス点になってしまうということです。

▼結局「額に汗」に勝るものなし

最近、松下幸之助さんの114の金言を私なりに解説した『松下幸之助パワーワード』(主婦の友社)を出版しました。

小宮氏が選りすぐりの金言に解説を加えた『松下幸之助パワーワード 強いリーダーをつくる114の金言』は、発売してまだ1カ月ほどだが、増刷を重ね刷り部数で4万部に。

その本で紹介した松下さんの言葉に

「努力もせずに濡れ手で粟みたいなことをやってみても、それは虫が良すぎる」

というのがあります。額に汗して得たお金でなければ身につかないのですが、やはり楽して儲けたいと思うのが人情で、それを戒められたものです。

「勤勉は喜びを生み、信用を生み、そして富を生む」

という松下さんの言葉を私はとても好きですが、働く喜びを感じるほどに仕事をすることが、信用、そして最後に富を生むということなのです。ビジネスや人生を成功に導くには、やはり基本的な考え方や姿勢がとても重要なのです。