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国内ビール大手が参入する理由

1994年の規制緩和を機に全国に小規模醸造所が登場し、一躍脚光を浴びた地ビールが、今度は「クラフトビール」と名を変え、再びブームの兆しをみせている。仕掛けたのは国内ビール大手で、深刻な「ビール離れ」に歯止めをかけようと、相次いでクラフトビール事業に乗り出した。

これに対して、世界最大の「地ビール王国」であるベルギー産のビールは“本家本元”の意地をみせ、4月下旬から9月半ばにかけて全国7都市で、過去最大規模となるトータル52日間のロングラン・イベントをスタートさせた。ニッチな市場ながら新しい需要層の開拓につながる可能性もあり、ビールの季節が本番を迎えるなか、クラフトビールを巡る熱い戦いが繰り広げられそうだ。

ビール大手でクラフトビール事業に先鞭を付けたのはキリンビールだ。2014年9月、星野リゾート全額出資子会社で「よなよなエール」などを醸造・販売するヤッホーブルーイング(長野県軽井沢町)と資本・業務提携し、持ち分法適用会社とした。これに先立ち、14年7月にクラフトビールのブランド「スプリングバレーブルワリー」を立ち上げた。今年1月には同名の子会社を設立し、4月に横浜工場(横浜市)と東京・代官山にレストラン併設の醸造所を開設した。

アサヒビール、サッポロビールもこれに追随し、アサヒは2月、3月と続けて新商品を投入し、サッポロは自社ネットショップで4月下旬に販売開始した。同社はこれに先だって14年4月、本場ベルギーのホワイトビールの製法を取り入れた第3のビール「ホワイトベルグ」を発売し、今年6月に姉妹品「ゴールドベルグ」を数量限定で投入する。

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