感情的になった女性への正しい対応を心理カウンセラーの五百田達成(いおた・たつなり)さんに教えてもらおう。

「まず、女の涙は汗のようなものだと思ってください。汗をかいている男性を見ても〈おい、おまえ、熱でもあるんじゃないの?〉と心配しませんよね。平たく言うと大ごとではないのです。ですから正しい対処方法は、放っておくこと。ティッシュを差し出して静かに泣きやむのを待つ、くらいでいいでしょう」

日本社会では子どものときから、男は人前で泣くなと教えられている。だから女性が泣くのを見ると、慣れないコミュニケーションなので、ギョッとしてしまうのだ。

図を拡大
図5 6割以上の女性が泣いた経験あり! 図6 泣く同性には無関心

「うろたえてしまったうえで、この状況を解決しようとする。男性の悪い癖です。なぜ泣いているのか、問い質して理由を探ることで泣きやませようとする。それがうまくいかないと〈ほら、来たよ! だから女は嫌なんだ。泣けばなんとかなると思っていやがる〉〈職場で泣くなんて非常識だろ〉〈女はずるい〉と怒り出す。これが女性の涙を目の前にしたときの男のやりがちな対応です。間違いとまでは言いませんが、少なくとも女性たちが求めている対応ではありません」

そのヒントとなるのが図5と6。6割以上の女性が職場で泣いたことがあるのだが、泣いている女性を女性はどう感じているかというと、4割が〈何とも思わない〉で、3割が〈イラッと〉している。決して〈泣いちゃってかわいそう〉という共感ではないのである。