二刀流だからつっているのではない

もうスペシャルである。投げてよし、打ってよしの“二刀流”。北海道日本ハムファイターズの大谷翔平が溌剌とした投球で、無傷の開幕5連勝を飾った。ただ、またも右ふくらはぎをつっての降板。なぜ、なのか。

日曜日の4月26日のオリックス戦(札幌ドーム)。大谷は5回、右ふくらはぎがつって、一度ベンチで治療を受けた後、打者を時速154㎞の直球で三ゴロに仕留め、5回を無失点に抑えた。自身初の開幕投手を務めた3月27日の楽天戦(札幌ドーム)に次ぐ、右のふくらはぎがつっての5回降板だった。

通常、足がつるのは、脱水症状の状態で、からだに水分、塩分、鉄分が不足している場合か、下半身に疲労がたまっているときである。スポーツ選手には「運動・休養・栄養」のバランスが大事で、とくにトレーニングと休養のバランスが合わないと、からだに異変が起きることになる。

「二刀流だから、投げ込み不足になり、足がつるということはないでしょう」と、知り合いの元プロ野球投手は言う。

「確かにピッチャーのからだのメンテナンスと、バッターのメンテナンスは違います。投手は投げた後はからだ中がバキバキなんです。でも休養やリカバリー、マッサージなどで疲労をとれば、とくに問題はないはずです」

裏を返せば、足の張りや疲労が残ったまま、マウンドに登ると、足がつりやすくなるということだろう。