13 交通ルールの基準は「名古屋走り」

名古屋で驚くのが、車のマナーの悪さ。通称「名古屋走り」と言われる、「赤信号でも突っ込む」「車線変更でウインカーは出さない」「歩行者信号が点滅したら見切り発車」など、一歩間違うと事故を起こしかねない運転が多い。幅広で走りやすい道路が、運転マナーの悪さに拍車をかけている要因でもあるよう。しかし、当の名古屋人たちは「悪い」と思っていない。むしろ、マナーを守ると逆に事故を起こす(!?)とうそぶくほど。これを見越して、信号が点滅したら横断歩道を渡らないなど自己防衛するのが、名古屋人の交通ルールなのだ。

14 赤い八丁味噌がフツーの味噌である

名古屋の「味噌」といえば、赤黒い「八丁味噌」のこと。八丁味噌は大豆のみで造られており、別名「豆味噌」とも呼ばれている。大豆100%に加え、製造に手間ひまがかかるため戦時中は贅沢品として規制されていたほどだ。名古屋の味噌汁はこの八丁味噌を使った「赤い味噌汁」。信州味噌や、西京味噌などを使ったものは、「合わせ」や「白味噌汁」と呼んで完全に区別。あくまでもフツーは「八丁味噌」なのだ。トンカツにもドロドロ味噌ソース。おでんも味噌をつけるのがフツー。うどんも味噌煮込み、なんでもかんでも味噌味にするのが「フツー」なのだ。

15 手羽先は骨までしゃぶる

名古屋名物といえば「手羽先の唐揚げ」がある。どの居酒屋にも必ずある、コショウが効いた甘辛の手羽先は、名古屋人の大好物! しかも他県人には食べにくい、あの骨についた身をキレイに平らげるのが名古屋の流儀。残った骨を見れば、他県人か名古屋人かすぐわかるほどだ。骨を抜いて食べるか、骨にしゃぶりつくかは自由。東京にも進出した居酒屋チェーン「世界の山ちゃん」の箸袋には、手羽先の食べ方がしっかりと書いてある。出張前にまずは練習を重ねて手羽先マスターとなっておこう。骨までしゃぶりつくす姿を見れば、名古屋人もびっくり!親近感も湧く!?