攻撃を阻止するため、同僚と直接対決してもよい、とアンコーナは言う。うまくいかない場合、次の方法を試してみよう。

自分の仕事を目立たせる。だが、自慢はしない。受動的な表現ではなく能動的な表現を使おう。たとえば会議で「これらの分析は資源をどこに投入するべきかを示しています」ではなく、「私が行ったこれらの分析は、資源をどこに投入するべきかを示しています」と言うのである。

一つの仕事を共同でやっているときは、プレゼンで先頭バッターの役目を引き受ける。人々は往々にして最前列にいる人間をリーダーとみなすからだ。

賞賛されてしかるべきときにはきちんと賞賛を受ける。自分の関与を広く知らせたり、プロジェクトのどの部分が自分の努力の成果なのかを正確に上司に知らせたりする。

同僚の悪口を言うという行動に出てはならない。その同僚だけでなく、それを口にしたあなたの評判にも傷をつけるおそれがあるからだ。

あなたがいくら努力しても、同僚がミスをし続けることもある。こんなときは、自分を守るため積極的に行動すべきだと、専門家たちはアドバイスする。

できることなら、今後この人物と一緒に仕事をするのは避けたほうがよい。不可能な場合は、前述の、同僚が意図的にミスをしている場合と同様に対処する。上司にこれまでどのような策をとってきたかを説明してアドバイスを求めるのもよい。だが、上司の介入を求めているわけではないことははっきり伝えよう。

同僚の上司に話をするのは最後の手段である

同僚の上司に話を持っていくのは、事態がきわめて深刻になった場合に限定するべきだと、専門家たちは口をそろえて言う。同僚の反発を買って、人間関係に永久に修復できないヒビが入る危険性が高いうえ、あなたは「チームプレーヤー」ではないと解釈される可能性がある。