ケンカばかりの40代夫婦が円満に……

先日いらっしゃった40代のご夫婦は、「家計が苦しいのにも関わらず、夫の親への支送りを続けることが原因でケンカをする」とご相談に訪れ、このワークを行いました。

その結果、夫の優先順位は、1位が教育費、2位が食費、3位がお小遣い。支送りの優先順位は下から2番目。つまり、親への支送りよりも自分たちが自立して楽しく生活していくことがまず大切と思っていたんですね。

それに対する妻(いわゆる嫁)は、自分の両親がすでに他界していることもあり、義父母を大事にしたいという思いが強く、1位の教育費の次が支送りだったのです。

自分が大切と思っている優先順位の高い項目からメスを入れられると、心理的な抵抗が生まれて、話は平行線だったり、感情的になったりします。

▼通信費、食費、保険見直しで解決

でも、お互いに優先順位の高い支出がわかっていれば、お互いの大事な支出は最後にして、他のところから見直そうとする工夫が生まれるのです。

このご夫婦はこのワークをした後、支送りをする、しない、という単純な話ではなく、「どういう思いがあって支送りをしたいと思うのか、あるいは、したくないと思うのか」ということを話し合うことができました。

お互いの優先順位がはっきりした結果、

1:プロバイダーを変えて通信費を安くする
2:食事の質は今と同じレベルをキープしつつ、工夫により食費を減らす
3:保険を見直して、保険料の安い商品に入り直す

という対策を立てました。つまり、夫婦ともに下位であった通信費や保険、そして、工夫次第でやりくりできる食費を見直して、支送りを続けられる仕組みをつくったのです。

お互いの優先順位やその思いがわかれば、やみくもに相手の意志をないがしろにすることはなくなります。また、自分の意見や感情を押し殺すこともなくなります。そして、夫婦の意志疎通をはかり、信頼関係が深まるきっかけにもなります。

夫婦でお金について話すときに、平常心を保ちたいのなら、ぜひ、3分の時間を夫婦でとってみてくださいね。

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