3分間「付箋ワーク」のやり方

「明日、友達と飲みに行くことになったから、5000円欲しいんだけど」

遠慮がちに申し出た夫。それに対し、瞬間的に「え~」と拒絶反応が顔に出てしまった妻。そんな妻を見た夫も気まずさゆえに黙り込み、しばらくの間、2人とも無言で向き合っていました……。

夫婦でお金のことを口にするとき、言い出しにくい気持ちになったり、場合によってはケンカになったり……という経験は、誰しも1度や2度はあるのではないでしょうか?

「出してほしい側」と「引き締めたい側」では、立場が正反対ですから、気まずくなることもあるはずです。そして、そのお金を「出す、出せない」の対立構造がさらに極まれば、家計管理や家族の将来設計など、夫婦でお金につながる話をするのを敬遠してしまうようになります。

▼用意するのは、付箋、ペン、紙

こうしたお金のストレスを避けるためにはどうしたらいいのでしょう。

まず知っておきたいのが、「自分がお金をかけたい支出の優先順位」と「パートナーがお金をかけたい支出の優先順位」です。

「2人でお金の話をすると、すぐにケンカになるんです」というご夫婦は、次の付箋ワークをやってみてください。

やりかたは簡単です。

付箋に支出名を書いて、「お金をかけたい支出」の順に並べるだけ。付箋とペンと紙、それに3分の時間があれば、あっという間にできちゃいます。

《支出の優先順位がわかるワーク》

1. 用意した付箋に家計の支出項目を書き、同じものを2セットつくります。
(例:食費、日用品、レジャー費、お小遣い、水道光熱費、通信費、交通費、医療費、住居費、教育費、保険料、支送り、その他)

2. それぞれに支出を書いた付箋を1セットずつ持ち、「自分が充実させたい」あるいは「お金をかけたい」支出の順番に、付箋を紙に貼っていきます。
<注意>並べる順番は、「お金をかけたい」あるいは「充実させたい」項目です。「金額が高い」順ではありません。金額が高い順だと住居費や教育費などの順位が高くなることが多いのですが、住居費が高くでも「家は寝られたら、それで十分」と思っていれば、今回のワークでの順位は低くなります。

3. お互いに並べ終わったら、夫婦でその順番を見せ合って、大切にしたい支出の順番を確認します。

これだけです。

3分あればできるカンタンなことですが、これがなかなか侮れません。