価格差が大きいのは、
花祭壇、飲食代など

以下、主な項目の価格目安を示します。

■祭壇一式/50万~100万円
通常はセット・コースに含まれ、大きさや種類(伝統的な白木輿型・生花型)が価格の差になります。とくに生花祭壇は、どんな花をどれくらい使うかによってまったく違ってきます。

■棺/3万~30万円
普及品は合板に桐材を張った桐張棺。あるいは女性に人気の布張棺が一般的。

■式場利用料/5万~50万円
自宅で行うなら無料。公営施設や集会場は5万円程度。民営の葬祭会館は20万円以上。ただし、葬儀社保有の会館は割安で8万円程度から。寺院などの宗教施設は、一概に言えませんが、20万円程度のところが多いようです。

■料理代/1人2000~6000円
通夜での平均的な会席の金額は2000円、葬儀後の会食が5000円程度。ただし、一般葬の場合、通夜での会席は人数が確定できないので、通常、想定人数の7~8割分を用意します。


『ライフエンディング・ステージ一般消費者アンケート調査(中央値)』経済産業省/2011年

では、「葬儀社への支払い」金額の総計は、いくらくらいか。経済産業省が2011年に行った『ライフエンディング・ステージ一般消費者アンケート調査』の最も割合の多い中央値では、「葬儀社への支払い」と「宗教者への支払い」の総額平均が約190万円。宗教者への支払い平均額が30万円とすると、「葬儀社への支払い」は、およそ160万円ということになります。

もちろん、これは中央値で、個人レベルでの実状は、0円から350万円の幅があります。小規模な葬儀が圧倒的な都市部に限ると、この半分~3分の2くらい、70万~100万円程度が妥当な金額といえます。