鉄則4
大きな声で話せ!

「これは私個人の見解ですが、北米の人たちは声がでかい(笑)。アメリカ人など、音楽のボリュームを上げ過ぎだと思いませんか(笑)。そういうところへ入っていって話をしようというのだから、こちらも負けずに大きな声を出すべき。実は、日本人の英語の多くは通じていないのではなくて、彼らに聞こえていないのです。ソニー創業者の盛田昭夫さんの英語は日本人英語でしたが、とても堂々としていて立派でした。つまり、目標はネイティブではなく、堂々と英語を話す日本人なんですね」

ここまでが目標設定を含めたマインドセットと安河内先生は指摘。次に、勉強法のズレの修正について、実践的なアドバイスをする。

鉄則5
口を動かして勉強せよ!

「テニスの一流の試合をいくら観戦してもテニスがうまくなるわけではないし、ピアノ演奏をどれだけ聴いてもピアノを弾けるようになるわけではない。英語もまったく同じで、本を集め、読んでいるだけでは話せるようにはなりません。単語数を増やしたり、聞くだけでも、やはり、話せるようにはならない。英語を話したいなら、常に自ら発音して勉強することです」

話すと同時に歌うのも効果的という。

鉄則6
歌え!

「いちばんいい発話トレーニングは英語の歌を歌うこと。スローな歌を集中して聞き、真似て歌う。すると、聞きとりやリピート、オーバーラッピング、シャドウイングといったトレーニングができるわけです。カーペンターズとかビリー・ジョエルなど、おすすめです。日本人の苦手な子音止めやリエゾンも、歌うことで習得していくことができるはずです」

そして最後のポイントはいたって明快だ。

鉄則7
とりあえず使ってみるべし!

「オンライン英会話の体験レッスンだけでも調べればたくさん見つかるし、無料で10時間くらいの実践はすぐにできる。そのまま契約して毎日レッスンを受けても、負担は月5000円くらい。英会話学校に通う場合は、教室はコミュニケーションの実践の場ですから、事前準備を完璧にして、吸収できるものをすべて吸収したい。とにかく、今すぐ始めるに限るし、そのとき大事なのは、毎日の日課として、同じ時間帯で必ず30分は英語を話す習慣をつけることです。始めるところまでこぎつけたら、あとは続ける。そうすれば必ずしゃべれる。私もそうでした」

マインドも新たに、新たな目標へ向けて積極的に継続する。これが、必ず話せる英語への第一歩。今夜からさっそく始めたい。