中国と中国人のめちゃくちゃをあげればキリがないのだが、日本人経営者から直接聞いた最近の動きをご報告したい。

1. ヨーグルト発酵しなかった事件

某大手ヨーグルトメーカーが、日本から輸出したヨーグルトが中国で飛ぶように売れるので、中国にも生産拠点をつくった。牛乳も現地のものを使えば安くつくと考えたのだろう。ところが、待てども暮らせどもヨーグルトが発酵しない。びっくりして原因を調べると、乳牛に日本では考えられないぐらいの抗生物質やクスリを大量に投与しており、それが原因でヨーグルト菌が死んでしまうのだとわかった。今では、オーストラリアから輸入した高い牛乳でヨーグルトをつくっているという。

2. 安全ヘルメットが麦わら帽子並みだった!

2000年代、日本のスーパーゼネコンが、中国のビル建設現場を歩くと、作業員は竹笠を被っている。日本の麦わら帽子のようなものといえば想像がつくだろうか。道端でお地蔵さんに被せているアレである。これでは日傘にしかならないだろう。さらに作業員は竹でできた足場で作業している。調べると、やはり人がよく死んでいるが、あまり気にされてはいない様子。しばらくしてそのゼネコンは中国に本格的に進出した。しかし、中国では高層ビルの建設は中国資本でないとやってはいけないルールがあり、日本のゼネコンにとっておいしい仕事がほとんどない。そればかりか、日本の技術やシステムを盗むだけ盗まれて、わずか10年足らずで、中国の建設会社は世界一になってしまった。

3. 警備員がモノを盗む

家電販売の大手が、中国に進出したときのこと、警備員が率先してモノを盗み続けたせいで大赤字。警備員をいくら代えても状況は改善されず、会社は大幅に規模を縮小した。

4. 地図をつくっていたら逮捕!

日本でトップクラスの地図メーカーが中国と共同で研究開発するとして招かれた。GPSなど最新の技術を使って高精度な地図が完成しつつあったその瞬間、その地図メーカーの派遣社員が、「撮影禁止区域の撮影をした」という容疑でみんな逮捕されてしまった。地図をつくっていて写真を撮らないということはありえない。撮影禁止区域を写したというのもほとんど言いがかりのようなものだったが、「技術やできたものをすべて当局に置いていくなら釈放する」という条件を地図メーカーが呑んで事態は収束した。しばらくして、メード・イン・チャイナの高精度な地図が中国各地でつくられるようになったのは言うまでもない。