「安全運転アドバイス」を
専用ナビ・スマホに毎月提供

「安心」に続く、第2の特徴は「安全」だ。これは冒頭に触れた「プロアクティブ」の考えを形にしたもので、「安全運転アドバイス」として、毎月、専用ナビ・スマホに提供される。前月分の車両運行情報をもとに、安全運転の度合いを5段階で評価。また「季節に応じて“スリップ事故に注意しましょう”などの助言も行う」(沼田氏)という。

あいおいニッセイ同和損保は損保会社の中で唯一、自動車研究所を持つなど、安全運転に関する知見は深い。今後「T-Connectナビ」からの情報が蓄積されることで、アドバイスの内容が深まることも期待される。

そしてもう一つ、加入者にうれしい特徴が「お得」な保険料だ。

「いただく保険料は走った分だけ。車両運行情報をもとに1キロメートル単位で保険料を算出しますから、とても合理的です。また、年間保険料には上限を設けてあり、年間累計走行距離が2万キロメートルを超える分の走行分保険料をいただくことはありません。お客様ごとに補償内容の設定等が異なるため一概にはいえませんが、多くの方に『お得』を実感していただけると思います」(沼田氏)

普段ドライバーがあまり意識することのない多様な走行データを賢く使って、きめ細かなサービスを届ける「つながる自動車保険」。その開発に込めた思いを山口氏はあらためて次のように語る。

「『T-Connect』と連動することで、One to Oneのサービスをより本格的な形でご提供できるようになりました。テレマティクスの進展は、今後交通事故のさらなる減少にもつながるでしょう。当社としても、安心・安全なクルマ社会の発展に、商品を通じて貢献していきたいと思っています」

自動車保険に求めるものは人それぞれだが、どんな人にも共通して大事なのは、やはり“納得感”だろう。そうしたなか、顧客のクルマと“つながる”ことで、個々のドライバーが必要とする情報やサービスを提供するのが「つながる自動車保険」だ。“自分のための自動車保険を”と考える人には、見逃せない選択肢となりそうである。

共に大きく育てたい
「T-Connect」と「つながる自動車保険」

トヨタ自動車株式会社 バリューチェーン事業部長
池山 毅

「T-Connect」は従来のクルマの基本性能「走る」「曲がる」「止まる」に加え、新たな機能「つながる」を担う、新しい通信情報サービスとして開発し、2014年8月にサービスインいたしました。

「T-Connect」により、お客様に「つながる」をご体感いただくことで、従来のクルマを超えた、新たな付加価値を提供していきたいと考えております。

この「つながる自動車保険」は、「T-Connectナビ」を通じて取得された車両運行情報を活用して、走った分だけのお得な保険料を実現し、一人ひとりのお客様に合った安全運転アドバイスができるなど、「T-Connect」とつながることのうれしさをご体験いただくことができる保険商品です。

今後ますます、テレマティクスを活用した保険の研究が進むと思いますが、「つながる自動車保険」を「T-Connect」と共に、大きく育てて参りたいと考えております。