2015年3月13日(金)

富裕層の趣味はアート、トライアスロン……経営との共通点

資産10億超「スーパーリッチ」のデータファイル【5】消費パターン

PRESIDENT 2013年7月15日号

面澤淳市=文 武内正樹、永井 浩=撮影
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金融危機以降、大きくは増えていない日本のお金持ち。だがその中身は変わった。富裕層研究の第一人者たちが彼らの素顔を明らかにする。

仕事・趣味・娯楽がすべてつながる

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お金以外には興味なし。強いていえば健康・旅行

超富裕層を対象にしたNRIのアンケートでは、「特別な旅行」や「オーダーメードのイベント」「別荘、海外不動産の売買」に興味を持つ人が多かった。日本の富裕層は趣味や娯楽には重きを置かないといわれるが、海外への旅行や滞在には関心が高いということだ。

NRIの宮本弘之・上席コンサルタントは次のように解釈する。

「富裕層にとって日本は住みにくい面もあります。所得税や相続税が高いということもありますが、加えて目立つことに対する息苦しさを感じている人が多い。海外生活に関心が高いのは、そういう事情があるからでしょう」

となると、海外旅行についても趣味や娯楽というより、人目を気にせずのびのび生活したいという動機が大きいようだ。

美術品や宝飾品の収集や鑑賞を好む人も少なくはないが、高額な美術品、宝飾品には資産の側面もあり、純粋な趣味とはいい切れない。むしろ彼らにとって、趣味は仕事なのだと考えると納得がいく。

超富裕層に限らず、オーナー経営者の本音を探ると、ほとんど例外なく仕事を第一に考えている。といっても、生活や娯楽と対立する意味での「仕事」ではない。

好きなことや関心のあることを続けていると、それがときに仕事になり、ときに趣味や娯楽になる。多くの場合、会社と雇用契約を結んでいるわけではないので、明確にはオンとオフとを切り分けられないという事情もある。

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