林さんはGoogle ChromeやGoogleドライブに関する日本の事業提携を担当。外出も多いので、社内のミーティングや、デスクワークなどは午前中に行う。

そもそも林さんは朝が苦手だったそうだが、サルサ部を始めて早起きが苦にならなくなったという。

「自分が部長なので起きざるをえませんよね(笑)。朝踊るとお腹が空いて、ご飯がおいしい。頭の回転もよくなる気がします。ランニングなどと違って大人数で踊るので、人との繋がりをつくるのにとても適しています。朝はみんな、集まりやすいですしね」

社内のさまざまなセクションから参加者がいるので、日頃仕事をしない人とも顔見知りになれる。そこから新しい発想が生まれるし、将来こんなコラボレーションをやろうという話にもなる。さらに面白いことに、セルフブランディングにも役立っているという。

「サルサ部をやっているおかげで、“サルサの林さん”という覚え方をしてもらっています。目上の人とのコミュニケーションが取りやすいですね」

仕事で実績を挙げて信頼を得るには、長い時間がかかる。しかし、サルサで繋がっていれば、一緒に仕事をする前から知り合いベースで会話ができる。それが最大のメリットかというと……。

「いえ、やっぱり朝から楽しくなれるのが一番じゃないですか。トランポリンをやりながら悲しむ人はいないと思いますが、それと同じで、朝踊ると1日ハッピーな気分でいられます」

継続する秘訣は、管理コストを下げることだと林さんは言う。

「僕はグーグルのAppsを使って出欠の管理やイベントの告知、予習・復習の映像の配信までやっています。管理の負担を減らして、幹事役も楽しめるようにしないと長続きしませんね」

そう、何事も、楽しんだ人が勝つ時代なのだ。

(相澤 正=撮影)
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