朝はアウトプット、夜はインプットの時間

始業時間まで、企画書やミーティングの資料作成などをする。頭がスッキリした状態だと、短時間でかなり充実した案を吐き出せる。

朝型生活をしてみて、“いつ”“どの”仕事をするかも重要だと気づいた。朝は企画書や資料をつくるなど、アウトプットに向いている。一方夜は、何かをインプットするのに向いていることが判明したのだ。

「夜、遅くまで残って仕事をするのも、昼よりは集中できますが、体は1日働いて疲れ切っています。そこで何か絞り出そうとしても、なかなか出てこない」

ボーッとした頭では、4時間くらいかけても70点の出来にしかならない。でも一晩眠って頭がスッキリした翌朝ならば、1時間で90点くらいのものができるのだ。

「あと○分で始業時間」というタイムプレッシャーも、いい意味で自分を追いつめることになる。このことに気づいてからは、朝をアウトプットの時間と決めた。夜は本を読んだり外部の人と交流したりするインプットの時間にすることにしたのだ。それならオフィスにいなくてもできるし、むしろいいアイデアが浮かぶ。

「人と話をすることで、自分の課題が頭の中で整理できる。それを翌朝、短時間で一気に吐き出すとすごく効率がいい。アウトプットは朝に限ります」

●田中さんの1日

5:00 起床
6:00 家族全員で朝食。貴重な家族団らんのひととき
6:30 家を出発
7:10 出社。前夜に残業してやる資料作成などを、始業時間までに集中して仕上げる
9:00 ミーティングの連続
12:00 ヒルズブレックファーストの関係者とランチミーティング
13:00 ミーティングの連続
19:10 この日は翌朝早いので、早めに退社
19:50 帰宅。本を読んだり、インプットの時間
22:30 就寝

(工藤睦子=撮影)
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