日本流おもてなしを海外の人びとの手で

【竹内】これからの事業展開に関し、金子社長はどのようなビジョンをお持ちでしょうか。

【金子】2つのビジョンがあります。国内のウェディング事業は10年後に売上高300億円、現在の倍の規模に成長させたいと思っています。質的にも革新を続けていくべく社内に「感動創造部」を設置し「お客さまの感動のために」を実現するための新たなアプローチの研究をはじめたところです。もう1つは海外展開です。「世界一のウェディング企業」となることを目指し、アセアン地域への進出可能性を検討しています。

【竹内】海外でも御社の理念経営は通じるのでしょうか。

【金子】日本人にもいろいろな考えの人がいます。全員が我が社の理念を受け入れるとは限りません。その中でわれわれが採用するのは理念に共鳴できる人だというだけです。海外に行けば、日本よりも共鳴する人の比率は減るかもしれませんが、必ずいるはずです。

現地の人々に対し、現地の人々の手で、日本流のおもてなしのサービスを実現する。簡単には見つからないかもしれませんが、そういうことができそうな人を見つけて採用する仕組みがつくれるかがチャレンジだと思っています。

【竹内】御社の教育理念に「国籍・性別・年齢・経験に関係なく、意欲ある人財(ひと)に投資します」とある通り、日本人だけでなく世界中の挑戦意欲に溢れる人にとって、今後益々チャレンジングな機会のある会社になりそうですね。